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2008/01/07

矢野立美、ウルトラ・サウンドを振り返る

 最初のウルトラマンティガ・サントラが出たのは97年2月。 今年で矢野ウルトラ・サウンドも11年目になります。 早いものですねー。

平成ウルトラマンは、私が初めてリアルタイムで矢野サウンド追いかけた作品なので、やはりとても思い入れがあります。 これまでに、再発売を除いて10タイトルのオリジナルサントラが作れらましたが、まさかこんなにたくさん出ることになろうとは、夢にも思いませんでした。 量的にもすごいですけど、「矢野さんは、平成ウルトラ音楽の歴史を作ってしまわれた!!」 それを思うと、圧倒されるとともに、非常に感慨深いものがありますね。  


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◆1◆ 初めてのウルトラ・サウンド

 私が矢野ファンになったきっかけは、シティーハンターというアニメだったのですが、既にTVシリーズは終了していたので、シティー・サントラだけを聴いて矢野ワールドにハマっていったんです。 当時はインターネットなんて普及してなかったですから、プロフィールも、他にどんな作品があるのかも分からない。 矢野さんのこと「最初、女性かと思った」という人、結構いるみたいですけど、そういう私も、初めのうちは、「どっちかしら?」と結構悩んでました。(笑)  矢野先生、ごめんなさい (^^;;;  

 で、ティガ放映開始当時、サンライズ・ステーションというパソコン通信(インターネットではない!)の会議室で、「シティーハンターの矢野さんにメチャはまりしてます」って騒いでたんですよ、私。(笑)  そしたら、「ウルトラやってますよ」と教えてくれた人がいて、それで、2話からティガを見始めたんです。 ほんとうに感激でしたね。 ニフティに特撮フォーラムという会議室があって、そこでも「矢野ファン」としてデビュー。 「矢野立美さんの音楽が好き」という趣旨のコメントを発見して、黙っていられなくなり、思わずレスしてしまったんですよね。 「矢野立美」という文字が、燦然と輝いて見えました。(笑)  やがて、私の熱烈ファンぶりをウォッチしてた方から、「矢野さん音楽愛好隊隊長」の称号をいただくまでになったのですが、サントラ発売の時は、それは大変なお祭り騒ぎをしてしまいました。(^◇^)

 半年近くTVを見続けて、待ちに待ったサントラでしたからね。 決してオーバーじゃなく、「涙のご対面」という心境でした。 ティガのミューコレって、短い曲が多いけれど、この一枚の中にティガのエッセンスが凝縮されてますよね。 だから、サントラを聴くと、ティガのすべてが走馬灯のように駆け巡る。 当時は今以上にティガ物語への思い入れが強かったので、ダイナが始まってからも、「ティガの想い出に泣く」愛さずにはいられないサントラでした。 (ティガサントラの詳細感想はこちら


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◆2◆ 戦闘曲の魅力

 シティーハンターで矢野ファンになったと言いましたが、シティーハンターは、ポップス&ジャズ系で、重厚な怪獣音楽とは全くの別世界。 白状すると、ティガ初期はシティーハンターのメロディアスな楽曲に慣れ親しんでいたためか、数ある戦闘曲の区別さえついていませんでした。(笑)  ティガ後半以降、漸く戦闘曲の良さも分かるようになってきたけれど、それでも、ついつい美しい情景描写曲に目が向いてしまうんですよね。 そんな私が初めて戦闘曲の魅力に目覚めたのが映画「ティガ&ダイナ」だったのです。 このサウンドを初めて聞いたときの衝撃は今でも忘れられません。

 とにかく、T&Dは映像も音楽も「燃える!」、「熱くなれる!」作品ですよね。 ティガ・ダイナ名曲選ともいえるサウンド素材そのものの素晴らしさは言うまでもないですが、ブリッジは殆ど使わず、既存曲に光を当てつつも、そこに新しいメロディを加え、ひとまとまりの映像を長い音楽で綴るスタイルを採用した、これは賞賛に値することだと思います。 音楽が途切れないから、映像の熱さがそのまま持続するんですよね。 主要戦闘曲は2分以上で、最長4分30秒。 映像そのまんまの音楽が多いので、サントラだけを聴いたときも、画面が完璧に再現されるんですよね。 同じ映画でも、短い、途切れ途切れの楽曲を寄せ集めたサントラとは、聴いたときの感触が全く違います。 これぞ「サントラの中のサントラ!!」と言いたくなるような作り。 最高に理想的な映像音楽であり、豪快で壮大な音楽物語。 私にとっては、「戦闘曲のバイブル」ともいえる存在です。

 (ティガ&ダイナについては、8年前に特別コーナーを作りましたので、詳細はこちらを読んでくださいね。 また、ジャスティス!さんがご自身のブログで素晴らしい感想を書いてくださっていますので、こちらにも是非行ってみてください。ジャスティス!さんのティガ、ダイナ、コスモスの音楽感想も魅力なので、HP全体もご覧くださいね。)


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◆3◆ TV音楽とは思えないサントラたち

 ティガ・ミューコレだけでも、充分感動的だったのですが、ウルトラマンダイナでは、さらにすごい展開が待ち受けていましたね。 TVサントラの場合、一括して音楽を作っておいて、そのストックの中から、映像に合わせて音楽を後付けするのが普通ですけど、ダイナでは、特定のエピソードのためだけに、オーダーメードで曲が作られていきました。 これには本当に驚きました。 

 ロフトのイベントで音楽ディレクターの藤田昭彦さんが、「ティガの反省からダイナのサントラが生まれた」というようなことを言ってらしたのですが、TVシリーズの4枚のサントラが全てを物語っていますね。 個々のエピソードにぴったりハマる音楽が作られただけでなく、1曲、1曲が長めで、その多くが1トラックに収められている。 しかも、映像を離れた純粋な音楽としても聴き応えある楽曲が多い。 「音楽ファンとして、こうしてほしい」と願ったことが次々と実現していったサントラでもありました。 4枚通して聴いてみると、何とカラフルで表情豊かな楽曲たちなんだろうって思いますね。 特に4作目は、各話の寄せ集め音楽でありながら、サントラ全体がひとつの物語のようなドラマを感じさせる構成になっていて、作曲者の技量だけでなく、早川優さんのサントラ構成手腕の素晴らしさにもすっかり敬服してしまいました。 (ダイナサントラの詳細感想はこちら


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◆4◆ 新境地の開拓

 ダイナ終了から1年半後、ティガ映画「THE FINAL ODYSSEY」が上映されるというビッグニュースが飛び込んできました。 「また、矢野さんの音楽が聴ける」それだけでも感動でしたが、映画館に行ってさらに感動。 目からウロコの連続でした。 ポップス&ジャズが香るシティーハンター、新しい特撮世界を打ち立てたTVティガ、究極の戦闘音楽ティガ&ダイナ、個性が光るダイナミックなTVダイナ、次から次へと違う世界を見せてくださった矢野さんでしたが、今度はどんな新しい音楽に出会えるのだろうか? それが私の一番の注目点でした。 新しいもの、サプライズ、ニューフロンティアを求めていたのです。 ですから、期待以上のものが耳に飛び込んできたときの驚きと喜びは大変なものでした。 TVサントラとも、映画T&Dとも全く違ったシンフォニックな世界、新しい楽曲の数々……  映画を観ながら、ただただ音楽に聴き惚れていました。 何もかも、すべてが新鮮でした。 (ティガ映画サントラの詳細感想はこちら


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◆5◆ さらに飛躍する矢野サウンド

 ティガ、ダイナの後、「ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET」の映画音楽を担当されることになったときは、更に驚きました。 TVでも映画でも、サントラと名のつくものはどれも大好きな私ですが、全体を通しで聴くことが多いのはやはり映画です。 映画は、CD1枚まるごとが1つのエピソードになっているので、ストーリー仕立てで音楽を聴ける点が魅力なんですよね。 TVサントラの場合は、CDそのままではなく、自分なりに編集して「自分の物語」を作って聴くことが多いです。 そんなワケで、新作映画のサントラというのは、かなり嬉しかったりしますが、数ある映画サントラの中でも、特に好きなのが「ティガ&ダイナ」と「THE BLUE PLANET」。 

 T&Dの魅力については◆2◆に記載した通りですが、「THE BLUE PLANET」は、全体のバランスの良さが一番の魅力ですね。 このうえなくメロディが美しい「ブルーエリアのテーマ」、クールなカッコよさが光る「レイジャのテーマ」、迫力の戦闘シーンを演出する「スコーピス襲来のテーマ」、そして「震撼する宇宙(M2)」 「伝説の巨人・ジャスティス(M49、50)」等のドラマティックな組曲…… ウルトラ映画に必要な個々の音楽要素が際立っているだけでなく、1つの作品の中でその全てが見事に融合しています。 だから、トータルでCDを聴いたとき、最高の充足感が得られるんですよね。 サントラ発売以来、1年くらい、ほとんど毎日これをかけながら夕食を作っていたのですが、連日聴いても色褪せることなく、いつも新鮮な気持ちになれるサントラでした。

 また同時上映の「新世紀劇場版ウルトラマン伝説」も名曲。 歴代ウルトラマンの主題歌を見事にアレンジしつつ、途中にオリジナルメロディを加えて、延々15分という非常に燃える楽曲に仕上げられています。

 更に、翌年の映画「ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス」でも、新たな感動に出会えました。 個人的なベスト映画サントラは「ティガ&ダイナ」 「THE BLUE PLANET」ですが、映画の中で物語が好きなもの、是非お勧めしたいストーリーは、「ティガ&ダイナ」と「コスモスVSジャスティス」です。 両方に共通しているのは、求心力のあるストーリー展開であるという点。 特に、「コスモスVSジャスティス」のクライマックスに向けての盛り上がりはすごいものがあります。 しかも、映画のテーマそのものが希望に満ちていますよね。 ジュリの心変わりも、とても清々しく描かれています。 少なくとも、私が特撮映画に求めているのは、こういった爽快感なのです。 この2つの映画、まだの方がいらしたら、是非是非ご覧になることをお勧めします。 (コスモス関連の詳細感想はこちら


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◆6◆ 最後に

 と、まあ、色々書きましたが、どの作品も、どのサントラも、どの曲もそれぞれに魅力なんですよね。 音楽を聴くだけで、映像とか、放映当時のこととか、いろいろ甦ってきて昔に引き戻されます。 懐かしさでいっぱいになります。 でも、それだけでなく、過去の作品であっても、音楽を聴くたびに、新たな出会いを生み出してくれます。 私にとって、矢野サウンドは「今そのもの」、常に新鮮な「永遠の音楽」なのです。 最後になりますが、念願だった「ムサシ少年編」も「ティガ外伝」もサントラに収録されて、今は、本当に幸せだと思っています。


◆7◆ 矢野ウルトラ関係・サントラリスト → こちらです


★ ティガ過去ログ、リストはこちら

★ ダイナ過去ログ、リストはこちら

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